●輸出用ベールシート（2022/5/18）

海外へ古着を輸出する際は、圧縮梱包機で圧縮して『ベール』という梱包形態にして輸出します。
1つのベールは100kgですが、アイテムによって80kgにするものや50kgにするものがあります。
当然古着は商品なので汚れたりしないように外装をしています。
この外装のPPシートのことをベールをくるむシートということで『ベールシート』と言います。

 

 

（ベールシートでくるんだ古着）

 

 

通常のベールシートは一枚もので、それを上下で2枚使用して圧縮した古着をくるむのですが、
弊社では作業効率を考え下のシートだけＢＯＸ型に加工したものを使用しており、
このＢＯＸ加工が国内で製造するにはかなりコスト高となってしまうため、現在は海外で加工したベールシートを輸入して使用しています。

 

 

このベールシート、海外のマーケットでは実はとても意味のあるもので、
海外のお客様はベールシートを見てどこの会社で生産されたものかを判断し商品の購入を決めています。
つまり、ブランドマークみたいなものになるんですね。

 

 

弊社もおかげさまで弊社のベールシートを探して購入してくれるお客様がいらっしゃいます。
なので、弊社の商品は自信を持ってこのベールシートでくるんで輸出しているわけです。（￣＾￣）ｴﾍﾝ

 

 

 

 

 

 

が、昨年8月のこと。
さて、そろそろベールシートが少なくなってきたなぁ、そろそろ頼もうかなぁと発注したメールへの返信がこちら↓

 

↓　↓　↓　（原文のまま）

何時も大変お世話になっております。

早速ですがご依頼の件、現在の〇〇国の状況をご連絡させて頂きます。
4月末からのコロナ感染第4波の影響で、現在政府方針によりほぼ全国的にロックダウンの状態となっており
8月1日より現地各企業も製造停止の状態となっております。
現在情報収集をしておりますが、政府方針は2～3週間程度となる見込みです。

弊社としましても手配済み製品の製造が全て遅れる事となり、今日現在では予定が立てられない状況となっており
実際必要な物を優先して手配変更をする事となります。
最短をご希望との事ですが何時頃までお待ち頂けるものかご教示頂けますと幸いです。
ご希望にお応えできるか全く不透明な状況となりますが、ご理解を賜りますと幸いです。

4月末までは左程影響がなかったのでまさかロックダウンとなるとは予測もしておらず、弊社も対応に苦慮しております。
ご理解ご協力を賜ります様、何卒宜しくお願い申し上げます。

↑　↑　↑　（以上）

 

 

ぬぅおぉぉぉ～っっ、マジかぁ∑(⊙∀⊙)？！？！　

 

 

通常納期は製造にかかる期間を含めても2カ月程度。
えーと、えーと、見通しが立たないってどういうことぉ～Σ(๑°ㅁ°๑)？

 

 

コロナ禍によるロックダウンでまさかのベールシート生産国での生産がストップ！
正直、『え、今のタイミングなの？』って思っちゃいましたね。

 

当たり前のことですが、国によって新型コロナの感染状況は異なるわけで。
日本が新規感染者数が減少傾向にあるからと言って海外も同じ状況なわけじゃないんですよね。

 

商品の出荷先の状況に関しては注視していたんですけど、資材の仕入れ先国のことまでは気が回っていませんでした。（←大アホ）
だって、まとめて発注するからそんなに頻繁に買うものでもないし、
そもそも他に海外から仕入れてるものなんてほとんどない（気づいてないだけでしょうが）から、全く思い至らなかった！！

 

おバカすぎる状況です。。。面目ない。(｡•́ – •̀｡)ｼｮﾎﾞｰﾝ…

 

 

でも、仕事は待ってくれません。
梱包するべき商品はどんどん出来上がってきます。
さて、どうするか。

 

 

そりゃ代替品を探すしかないでしょう！！(　･`ω･´)ｷﾘｯ

 

 

メーカーさんにお願いして国内外を問わず同じものを探してもらいましたが、見つかりません。
そもそもPPシートは生産工場によって若干色味が異なってしまうので全く同じ色を別の会社から仕入れるのは難しいんですよね。

 

 

ちょっとぐらい色が違ったっていいじゃん？と思う方もいらっしゃるかもですが、
チッチッチッ(*ー_ー)”b”、ダメなんですよ！

 

 

ちょっとだけ色味が違うベールシートとかだと、輸出先の現地マーケットで偽物だと言われかねないんですよねー。
だからそこは譲れない。
うん、絶対、譲れない。ﾟ.+｡(*v_v)(v_v*)｡+.ﾟｩﾝｩﾝ

 

 

しかもうちのシートは内側に防水加工を施した特殊なもの。
でも、一から製造してもらう時間もどこにもありません。
つまりどうやっても、同じものは手に入らないということなんです。

 

 

うーん、どうしたものか・・・( ˘•ω•˘ ) 。

 

 

悩んだ挙句、ひらめきました！
いっそ、全く別なものにしちゃえばいいじゃん！！(*ﾉˊᗜˋ*)ﾉﾜｰｲ

 

 

そう、少しだけ違うから偽物かもと疑われるわけで、全く違うものにしちゃえばいいんです！
で、HPやYouTubeで大々的に告知すればいいんですよ！(*ﾉˊᗜˋ*)ﾉﾜｰｲ(*ﾉˊᗜˋ*)ﾉﾜｰｲ

 

 

こう決めてからは早かった。
国内工場で準備できるものの中から色とデザインを決めて、できるだけ安価に仕上げてもらいました。

それでも輸入のベールシートの2倍近くするけどねー・・・アハハハー。

 

 

それが↓このシート。

 

 

 

ＰＰシート自体のオレンジの色はとてもきれいな色なんですが、中身の色が透けるとどす黒く見えちゃう。
しかも黒でベールマークをエンドレスプリントしちゃったからなんかウミヘビみたい・・・。
どうしてこうなった・・・( ˘•ω•˘ ) 。

 

 

（商品をくるむ前はキレイなオレンジ色なのになぁ・・・）

 

 

ま、まぁ、同じようなベールシート他には見ないし、差別化できて結果オーライかな、多分。

それにだんだん慣れてくるとこれはこれでいいのかなと言う感じにもなってきたし、
とりあえず、いつものシートが手に入るまでのつなぎってことでね！！(*•᎑<*)ｰ☆

 

 

そして、今年に入ってからやっといつものベールシートが届きました。
長かったぁ！

 

 

でも、オレンジシートの在庫がまだあるんだよねぇ・・・。
だって、もう二度とベールシート欠損なんて嫌だったんだもの。
ちょっと安パイ取り過ぎて多めに発注しちゃったのよ。
ええ、皆さんご存じの通り小心者なのよ、私。

 

 

 

 

オレンジシートを置いておいても仕方ないということで、とりあえずいつものシートに戻すのはこれを使い切ってからということになり、5月になって、ようやくいつものベールシートでの生産を開始しました！！

 

 

 

 

 

うんうん、やっぱり、このいつものベールシートの方が好きかも。
『うちの』って感じがする。ﾌﾑ(( ˘ω ˘ *))ﾌﾑ

 

 

 

 

 

海外の一部のお客様の中では、『オレンジのシートになってから品質が上がった』と評価されていたようで。
元のベールシートに戻ることでどんな反応が出るのか、ちょっと心配なとこもろあるのですが。

 

 

現場のスタッフも日々切磋琢磨しながら少しでも良いものを、お客様に満足してもらえるものって頑張って作ってくれているし、
更に良くなった！と言ってもらえると嬉しいなぁ。(*ﾉˊᗜˋ*)ﾉ

 

 
まぁ、なにはともあれ、在庫管理は確実に（お前が言うなァヾ(*`Д´*)ﾉｺﾗｰｯ！）