田代商店ブログ

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●香川県西部養護学校高等部 現場実習(2017/11/8)

弊社のすぐ近くに香川県西部養護学校があります。
何名かの卒業生が弊社で働いてくれているご縁もあり、高等学校の現場実習の受け入れを行っています。
今回は10月18日~11月7日までの14日間、高校2年生の男子2名、女子1名の合計3名の生徒さんが実習を行いました。
今回の実習内容は裁断済みのリサイクルウエスの原料を金属検出機に通す作業です。
ウエスとは工場等で使用する雑巾のことで、弊社は使用済みの衣類を選別・裁断しリサイクルウエスを製造しています。ウエスは機械の手入れや拭き取り作業に使用するためボタンやファスナーなどの異物がついていると対象物を傷つけてしまうことになるため、これらを完全に取り除く必要があります。
弊社では裁断工程でこれらを取り除き、その後取り忘れがないか再チェックするのですが、思わぬところにファスナーがあったり安全ピンがついていたりするため、数年前から金属検出機を使用し三重四重のチェックを行っています。
実習では裁断済みの衣類を平らに均しながら少しずつ金属検出機に通す作業、エラー反応が出た衣類を取り除き再度一枚ずつ金属検出機に通す作業、金属検出機を通した後の原料が溜まるボックスパレットに均等に原料が入るようにする作業を行いました。
3人でひとカゴずつ交代しながら作業に当ってもらいましたが、重なった衣類は思いのほか重いため少量ずつ取り出す作業やカゴに均等に均す作業は身体全体を使って行わなければならず大変なのですが、一生懸命取り組んでいました。
『障がい者』とひとくくりに表されることが多い子たちですが、それぞれ障がいの種類も重さも違っており、また個々に個性があるのでみんなが同じようにできるかと言えばそうではありません。
それでも個々の特性に合った、それを活かした仕事を見つけることさえできれば十分にその能力を発揮してくれます。
今回ご縁があって実習を受け入れさせてもらったこの子たちが、これからの人生でそういった仕事に巡り合い、充実した楽しい毎日を送り続けることができればいいなと思います。
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