田代商店ブログ
●インターナショナル(2020/1月)
とうとう田代商店にも多国籍化の波がやってきました。
とはいっても、うちは外国人研修制度の対象外業務なので、研修生を受け入れているわけではありません。
普通にハローワークを通して面接をして採用しました。
日本人男性と結婚して日本に住んでいるので、日本語の会話はほぼ問題ありません。
お二人ともいつもニコニコ明るくて、とってもかわいらしい女性です。
仕事を教える上で伝わりにくいことはありますが、それは日本人でも同じこと。
根気強く何度も繰り返し説明することで最後にはちゃんと伝わります。
わからないことができたらちゃんと質問してくれますし、
わかるまで聞いて理解しようと前向きに取り組んでくれています。
周りのスタッフともしっかりコミュニケーションが取れていて、同じくらいの年の子たちと楽しそうにしてくれています。
そして、もう一人、1月からインド出身の男の子が就労しています。
この子は元々福岡の大学に留学していた子で、縁あってうちに就職を希望してくれました。
当然、日本国籍は持っていませんし、研修制度も使えません。
なので就労ビザを取得しないと日本で働くことができません。
それでも、折角の縁、無駄にはしたくない!
ということで、去年の夏から準備にかかりやっと12月にビザが下りて、
晴れて1月からうちのスタッフとして働くことになりました!
名前をPくんと言います。
なんとPくん、母国語の他に英語・日本語・ヒンディ語を話すことができます。
ん?
おや?と思った方いらっしゃいます?
そう、Pくんはインド出身ですが母国語はヒンディ語ではありません。
なんとインドには約8,000言語存在するらしく、民族によって言葉が異なるそうです。
そうはいっても標準語と関西弁の差でしょ?と思っていたのですが、全然違うそうで。
某TV番組で地方の県民の昔ながらの方言を耳にすることがありますが、全然わかりませんよね?
日本でいちばんわかりにくい方言として有名なのが津軽弁ですが、
「んだが?わさもさんつかけ?」
(本当?私にも少し頂戴?)
「わだばただばしいしぇこぐはげでってまんずはかはかでゅ」
(あなたはいつも調子に乗って本当にヒヤヒヤする)
うん、大丈夫、全くわからない。
インドでもこんな感じらしく、近くの民族でも全然違う言葉になるそうです。
で、いわゆるインドの標準語にあたるのがヒンディ語ということらしい。
ただ、ヒンディ語が話せない人もいるみたいで。
でも私たちだって標準語話せないので同じことですよねー。
なんか、話がズレましたが。
なんせPくん4か国語を話すことができるので、輸出の担当者としては非常に適任で。
1月から輸出担当者として仕事を覚えてもらっています。
言葉の壁は覚悟していたのですが、彼もすごく勉強熱心で、
分からないことは自分で調べたり理解に努めてくれます。
それでも日本人特有のニュアンス、加減というか、グレーな表現というか、
そういったのが伝わらなくて困ることがしばしばあります。
でもこれも日本人でも同じことで。
特に私は敢えて曖昧な表現をすることがあり、日本人のスタッフにも伝わらなくて困った経験があります。
でも世の中必ず白と黒に割り切れることって少なくて、
時と場合に合わせてという表現があるように柔軟な対応が求められる場合があり、
またそれが可能であるような話の持っていき方をしたい場合があります。
でも英語の表現にその曖昧さはないらしく、よく日本人のスタッフにも困った顔をされていました。
なので当然Pくんも困るわけで。
何度も言葉を変え、説明を重ねて説明します。
おかげで私の説明能力が高まった、などということはないのですが、どうにかこうにか伝えることができておりますです、はい。
本当は私が英語を話せると一番いいのですが、なんせ、高校最後のテストで赤点を取った女 (*ノωノ)キャッ
まさかこんなに英語と戯れる日が来るとは思っていなかったんですよねぇ。
あぁ、英語教育が盛んな高校だったのになぁ 。
週に8時間も英語の授業があったのになぁ ( ´△`)。
なんにも身についてない。
あぁ、悲しい。
なにはともあれ、インターナショナルな時代!
今まで知ることがなかったことを知れるチャンスがいっぱい!
世界交流を楽しみましょう♪
今年の1月、Pくんちでたこパをしました。
たこ焼きを焼くのは初めての経験だったそうですが、器用にクルクルかえします。
『この機械いくらで買えますか?』と質問が出るくらい楽しかったみたい。
ちなみにこれはPくんが作ってくれたチキンを使ったインド料理。
すこし辛めだけど、スッキリした辛さで後を引かずにとてもおいしかった!
※この記事は1月に執筆したものであり、 新型コロナ発生前の出来事です。
今は社内交流も自粛しております。