田代商店ブログ
●新型コロナの影響(2020/5/11)
気付けば早や5月。
新型コロナの発生から3か月が経過しました。
1月末の発生当初、それは他国のことでした。
2月に入り、それはじわじわと日本を侵食し始め、
3月、もう他人ごとではなくなりました。
それでもこの田舎では、まだまだ対岸の火事という感じで。
4月、一気に自分ごとになりました。
それは、私たちを取り巻く生活の中だけでなく、仕事の面でも・・・。
弊社が取り扱っている中古衣料の主な輸出先は言わずと知れた東南アジアです。
そう、まさに大規模なロックダウンが行われた国々へ向けて輸出されているのです。
影響の始まりは3月中旬。
フィリピンがロックダウンされたとの一報からでした。
フィリピンは日本からの直接的なマーケットではありませんが、第三国を経由した古着の一大流通国であります。
その港やマーケットが閉鎖されたということは世界的な古着の流れが変わるということを意味していて。
3月末頃には周辺の東南アジア各国でも移動制限措置や閉鎖などの措置が取られるようになり、
弊社の取引先でも輸入見合わせの判断が下されるように・・・。
それでも、3月はまだ良かった方です。
予定の3/4にはなったけれども輸出が出来ていましたから。
4月に入り状況はさらに悪くなる一方。
ロックダウンの延長に次ぐ延長、現地では外出制限や移動規制、公共機関の休業などとても仕事が出来る状況ではありません。
当然輸入は停止状態となり、同業者では1コンテナも出荷ができなかったという会社も出る始末です。
ただ、そんな中でも弊社は出荷することができています。
もちろんいつも通りというわけにはいきませんが、いつもの半分程度は出荷できました。
なぜか?
まず大きな理由としては、弊社の商品に対する一定の評価があったこと。
良い商品を作る仕入れ先を手放したくないのは商売をしている者としてはごく当然のこと。
ロックダウンになっている国の取引先からも解除を見越して注文が入ります。
また、リスク分散としていくつもの国と取引を持っていたことも、今回、出荷ができている大きな要因の一つといえるかな。
それでも影響はじわりじわりとやってくるわけで・・・。
5月頭、東南アジアのいくつかの国でロックダウンや移動規制が解除になりました。
地域ごとに規制が残ってはいるものの、公共機関も動き始め以前の日常へと戻る準備が始まりました。
とはいえ、そう簡単には元には戻らないわけで・・・。
マーケットに人が戻り活気が戻るまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
今、弊社では一部生産調整に入っています。
商品の出口が狭まっている今、以前と同じように商品を作り続けても在庫過多になるばかりでどうしようもない。
それなら、今は需要がある物に絞って重点的に生産を行い、時期を待ってもいいんじゃないかと。
いざその時が来たら、周りに遅れを取ることなくスタートできるように、今は英気を養っている状態。
自分がやるべきことをひたすらにやる、今はそんな時期なのかなぁ。
今は、自分のために、みんなのために、できることをやりましょう。
コロナに負けるな!
抜いても抜いても生えてくる、駐車場の雑草たち。
力強く生きてます!