●桜（2019/4/10）

ついこの間冬になって、クリスマスお正月って言ってたのに、
気付けばもう春。
満開の桜が咲き乱れていますね。

 

 

 

皆さん、桜と言えば何を思い浮かべますか？
日本の桜の代表と言えはやっぱりソメイヨシノでしょうか？
私はしだれ桜を思い浮かべます。

 

 

私の実家のある地域に延寿寺というお寺があります。
住職さんも住んでいない小さなお寺で、地元の人が散歩がてらにお参りに来るだけの小さな小さなお寺です。
七宝山の山裾の方にあるので見晴らしが良く、鐘撞き堂からは豊中平野が一望できます。

 

 

私が小さなころは近所の子らとの遊び場になっていてよく石段や鐘撞き堂で遊んだし、
犬の散歩コースにもなっていたのでほぼ毎日通っていました。
実家のお墓もそのお寺のそばの墓地にあり、また、戦没者のお墓も境内にあったので祖母ともよくお墓参りに通ったものでした。

 

 

この延寿寺の境内の中心に、一本のしだれ桜が植わっていました。

多分樹齢何百年と経っていたと思います。
大きく幹をはり、しゃなりと枝を揺らす、それは見事なしだれ桜でした。

 

 

境内やお寺の周りにはお寺を囲むようにソメイヨシノもたくさん植わっているのですが、
高く大きく立派に枝を伸ばしているソメイヨシノよりも、風に揺られるしだれ桜がとても印象的で。

延寿寺自体は有名でもなんでもなかったのですが、このしだれ桜だけは遠くからわざわざ見に訪れる人がいるほどでした。

 

 

春が近づくと毎日少しずつ膨らんでくる枝先に、まだかまだかと首を長くして。
花開いたしだれ桜のカーテンをみんなでくぐり抜けたり、身体に絡めたリ、
風に揺られた枝先から舞い散る花びらを追いかけて走り回ったり。

お花見の思い出の中心には必ずこのしだれ桜がありました。

なので、私が桜と聞いて思い浮かべるのはこのしだれ桜です。

 

今は元々の木は枯れてしまって、新芽から育ったしだれ桜が植わっています。

 

 

毎年、お花見の季節になるとソメイヨシノがたくさん植わっている有名スポットに
お弁当を持って家族でゆっくりお花見に行きます。
でも、どうしてもこの延寿寺のしだれ桜は見たくて毎年時間を作って見に行っていました。
でも、結局今年は行けなくて・・・残念。

 

 

あと何回見れるかなぁ・・・。

 

 

 

三豊市高瀬町にある朝日山の桜です。今年初めてお花見シーズンに行きました。

満開のソメイヨシノが迎えてくれました。