田代商店ブログ

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●人生はオセロゲームという話(2022/9/29)

以前参加したセミナーの講師の先生から定期的にメールマガジンを受け取っています。
週に一回のペースで送られてくるのですが、そのメールの最初には毎回先生のメッセージがのっていまして、
これが毎回なるほどと思えるものばかりなんですよね。
で、今回はその中の一つをご紹介させて頂こうと思います。

 

 

人生はオセロゲームに似ているという話です。
そのまま転載するわけにもいかないのでかいつまんで説明させてもらうと、

 

 

人生はオセロゲームに似ている。
この世に誕生した時に自分を不幸だと思う赤ちゃんはいないから、この時点では○の状態。
でも、人生を重ねるにつれて良いことばかりは続かず、病気になったり勉強や恋愛で悩んだりと●になる事柄も多いだろう。
そうして●ばかりになると、人生全てが黒く塗りつぶされたような気になる。
でも、ここでハッピーな出来事があれば、苦しかった日々も思っていたほど憂鬱なものとは見えなくなり、
むしろよく頑張ったと自分を褒めてやりたい気分になる。
その時にこれまで●だったものが○に変わるのだ。
人生には指針がなく、時には暴走したり、間違った方向に進んで●をもらうこともある。
しかし、●はいつまでも●なのではなく、○に変えることができる。
それこそが人生の妙味、ぜひ覚えておいてもらいたい。

 

という内容でした。

 

オセロの無料イラスト

 

 

このメールマガジンを読んで、自分の経験にもそんなことがあったなぁと思い至りました。

 

 

過去に勤めたことがある会社の話ですが、すごく気分にムラのある上司の方がいました。
今思えば更年期特有のムラだったのかもしれませんがお天気が変わるように態度が変わるんです。
基本的には面倒見も良くフレンドリーな方だったのですが、日によって突然人が変わったようになり、
挨拶をしてもチラ見して無視、私宛にかかってきた電話には『そんな子はいません』と言われ、
お客様が来たと伝えれば『用事はない』と一蹴、商品の値段を尋ねれば『好きなようにしたらええやん』と(笑)
今更ながら文字で書くとすごいなぁ・・・(笑)、まぁ、なんていうか姑が嫁いびりをするような感じですかね。
当時まだ若かった私は彼女のお天気の差に順応しきれず右往左往、今日はどうかな?大丈夫かな?と様子をうかがう毎日でした。
精神的にかなり来るものがあり、結局他の理由もあってその職場は退職してしまったのですが、私にとっては●の出来事でした。

 

 

でも、あとになってそういう状況に耐性が付いていることに気付いたんです。
何か理不尽なことを言われても『ふぅん』とやり過ごすことができるようになっていて、ちょっとやそっとのことでは動じない。
意地悪な物言いをされても流してなんでもない風に対応できる。
おかげでその後結婚しての姑さんとのやり取りも、まぁうちの姑が優しいのが大きいんのですが、全く問題なく対応できる。
当時は心に影を落とした●の出来事が、経験となって自分自身に余裕を生んだ○な出来事になっていたのです。

 

 

今では彼女のおかげで今の私がある、と、当時の辛かった記憶も○でしかない出来事として存在しています。

 

 
他にも、決してそんなつもりじゃなかったのに、人を傷つけてしまった苦い記憶。
当時は●でしかなかった出来事が自分への戒めとなってその後の自分の言動を変え、良い人間関係を築けていることに気付いた時、
○とはいかないながらもその苦い記憶がほろ苦い記憶程度にはうっすらと薄れているのを感じました。
これは人を傷つけてしまったことなので、全くの○になることも、また○にする必要もないのでしょうが、
自分の中にずっとあって、プラスの作用をもたらしてくれていることで●ではなくなっています。

 

 
ある本で『他人と過去は変えることができないけれど、自分と未来は変えることができる。』という言葉があり、
他人や過去にとらわれずに自分次第でどうとでもできるんだと勇気をもらったのですが、
このオセロの話を聞いて、他人や過去も自分の見方・考え方次第で変えることができるのだなぁと気づきました。

 

 

 

つまり、負の何かにとらわれるのではなく、活かしていけばいいということなんですよね。

 

 
私もアラフィフ、現在の平均寿命から行けば折り返し地点を超えたあたり。
今、私のオセロは●と○のどちらが多いのかと考えてみると、漠然と○が多いような気がしています。
これからの人生の中で、今でも●のままそこにある出来事をどれだけ○に変えていけるかは自分次第。

 

 

 

人生の妙味、楽しみながら年を取りたいものです。